私は私自身の仕事をしなければならぬ

内容は雑多です。とりあえず差別主義者とかはお断り

Life is Strangeの話。つまりはクロエ・プライスというエクセレントな奴

ねえ、ストⅥ君!もう君に多くを望まない。頼むからまともに対戦させてくれ。全然マッチしないんだけど。マッチしてもプラチナとか出てくる。捨てゲーはしないけど心が死んでいく。海のように深いジュリ推しを持ってしても限界ってのはあるんだよ。現実逃避で本命のギルティとはまた別にキングオブファイターズ15を少し真面目にやり始めた。そこですかお別れです!のゲーニッツさんが無料で追加されたのがあるが、あまりKOFをやってなかった自分が本作に興味を持ったのは15における重要な新キャラ イスラ。チリのグラフィティアーティスト。SNKも多少は今の流れを見ているのか、女キャラなんかエロくて乳がたっぷんたっぷん揺れてりゃいいんだよーな今までの傾向とは違い演出は上品な感じで男性オタクのリビドーのために存在するキャラという感じがしなくて気に入ってます。しかし最高の点は青い髪でグラフィティが特技の不良少女。声優はLynnさん。これにはあるキャラクターを思い出さずにはいられない。Life is Strangeのクロエ・プライスを。私の心に爪痕を残した最高のキャラクターです。

 

クロエはマジにヤバかった。最初は「アメリカの女子高生の話ねえ」とそこまで惹かれてたわけじゃないのだけど、ちょっと相手をしないとすぐ拗ねる癖に自分は平気でこっちを振り回す気分屋で、威勢はいいが高校デビューの元優等生なので全然強そうじゃない下妻物語のイチゴみたいな素敵な奴。マックスが写真家として確かな才能を持ってるのに対して、クロエはアマチュアレベルでしかない平凡さ。客観的に見るなら特筆するところはない脇役のような存在。なのに彼女の平凡さは逆に等身大の人物として果てしなく現実世界と似たゲーム世界でリアリティを持った人物として強い印象を残す。そうなると年甲斐もなくクロエに感情移入をしてしまいまして。あの間違った運命の世界で安楽死を頼まれた時の気持ちは忘れられない。固まった。そしてできなかった。恨み言を言われても、今から修正する世界だと分かっていても命は奪えなかった。それだけのことをやったのに最後の決断は犠牲にするしかなく、何度プレイしてもそれ以外はない。主体的に物語へと引き込まれ、そして自分で決断を下せるのがゲームという媒体の強み。これがあるから普段「ゲームなどアヘン」と言いやめたいと思いながらもやめられない理由なのです。



LGBTQ+のストーリーを真剣に追い始めたのもこの辺からじゃないかな。最後のキスするは即決だった。1作目はまだクロエのセクシャリティには含みを残していたけれど、前日譚のビフォアザストームでほぼ疑いがなくなり、トゥルーカラーズのDLCで完全にレズビアンとして描かれる。このストーリーが来るんだよ。ステフがかつてクロエと行ったプライドパレードを思い出すのだけど、その時クロエが協賛してる企業などに向けて言った「こんな時だけあなたたちの味方ですみてえなツラしやがってよ」が刺さる。自分も理解があるようなツラはしているけど、当時者じゃないのでどれだけ真剣味を抱けているのか?本当のところ良いツラをしたいだけじゃないのかという気持ちを抱いてて、百合消費してるのもありここにはフィクションから殴りつけられる感覚を味合うこととなった。当事者じゃない身としてはフィクションで完結させず現実に生きる人たちの生活や権利獲得に関心を持ち微力でも協力しようとしないならば、「こんな時だけ味方ヅラしてる」奴でしかない。これもクロエが、引いてはLife is Strangeシリーズが真摯に社会を映そうとしているからこそ抱けた感情。優れたフィクションは人の思考や行動を変え得るのだ。フィクションに影響を受ける人間なんかいないと言ってる感受性の欠如したクソバカには永遠に分からない。