私は私自身の仕事をしなければならぬ

内容は雑多です。とりあえず差別主義者とかはお断り

アン・シャーリーに俺はなる

ストリートファイター6が心底憎んでいるワールドツアーを抜きにしてもマッチングエラーばかりで対戦すらまともにできなくて相変わらず全く好きになれず1ヵ月の戦いを経て疲弊しきり遂にスト5に戻り始めた。本命格ゲーはギルティギアストライヴ。思いっきり愚痴を書いてやろうかと思ったが、そんなものを人に長々と読ませるのも気が引けるし、書いてても面白くない。なのでここは公式への反抗心と自分の心を癒すために書き始めたジュリ主人公の二次創作について書きます。内容については死ぬほど恥ずかしい妄想恋愛小説なので詳しくは語らないのですが、最初は自分のためだけに単なる妄想シチュエーションと台詞をChatGPTで出力していただけだったのが、段々とAIでは不満足を覚えるようになり思い切って小説執筆アプリをインストールして、時系列を整理し物語背景もちゃんと統一して形にしてくんです。そうやって2話ほど書いたらいずれ細々と公開したい欲求も芽生えてきて、描写をもっと肉付けさせたいし、話自体も少しは妄想度を減らしたくもなりより真剣に考え始めて超楽しい。ここ1年ほどギターを練習して最近はヘッタクソな絵の練習も始めて創作行動に火がついてた中で更なる波が来た。『海が走るエンドロール』風に言うならイカダのようなボロ船を出す覚悟ってやつが生まれてきまして、キャラクターへの思い入れが原動力になるのは『メタモルフォーゼの縁側』的。何だ、最近触れた作品から既に兆候があったんじゃないか。映像研もある。最強の世界!

 

二次創作とは言え元々薄い設定から更にエッセンスを抽出して話を作るので自分で補完しなければならないことが多い。しかし私の心には想像力の女王がいる。赤毛のアン・シャーリー。辛いこともほとんどの人なら見過ごす平凡に感じる風景も類まれな想像力で輝く世界を作り上げてきたアンがいる。幸いにも私は薄っぺらいオタク様と違ってフィクションからとても影響を受ける人間なので、アン引いては作者のモンゴメリには及ぶはずもないが物語の可能性は強く信じるよ。書いてる小説の内容はアンではなくルビー・ギリスの書くような妄想ロマンスですが、ダイアナみたいに話に困ってすぐ登場人物を殺すようなことはしないから安心して。殺して感情を動かすようなのは好かんので。

 

最後にアンシリーズについて。児童文学のイメージが強いですが、原作を読まずにほぼ忠実な高畑勲のアニメを見ただけでも非常に深く政治・宗教・文化といった社会背景までもが描かれていて、実のところはアン以上にマシューとマリラ兄妹が手違いでやってきた何の役にも立たない孤児のアンを引き取って愛し愛されることで孤独だった2人の魂も救われる様子はむしろ大人にこそ響くものが多いと言えます。それと男性像で言うとマシューとギルバート。死ぬほど女性、特に若い人が苦手なのに無償の愛をアンに注ぎ、必要な時には無言で行動できる、それでいて評価を求めたりもしない。弱者男性とか言ってる下劣な奴らとは雲泥の差。利他的になれる。ギルバートも不用意な発言で5年くらい憎まれるのに、行った侮辱をずっと謝罪し続けられるその精神は現実で女叩きを生き甲斐にしてる連中を見てるとあまりに眩い。このクソみたいなネットに汚染されている中で本作を読むのは心が洗われる。少女時代の1巻でこれほどなので、成長していく続編以降は更に大人の文学としての味わいを増してて、映像化されてなく知名度は低い続編こそ読むべき。自分もまだ5巻までで最後までは読んではいないのですが、なるべく早く最後まで行きたいものです。